のびたいむ

読書、育児、27歳のつぶやき…など雑記。

【書評】アンパンマンに込められた思いとは?『わたしが正義について語るなら』やなせたかし

ああ、アンパンマーンやーさしい君は~

いっけ、みんなの夢まーもるため~♪

 

アンパンマン」の作者のやなせたかしさんの本。

 

子どもと過ごしているとアンパンマンを見る機会が多いので、ちょっと気になって読んでみました。

 

意外と面白く、一気読み!

読んだ後、優しい気持ちになれる一冊。

 

内容をざっくり紹介

正義ってなんだろう。というのが一貫したテーマ。

今日の正義が明日の正義とは限らないし、正義のためには悪人がいなくちゃいけない。

でも、悪人の中にだって正義があったりする・・・。

 

考えれば考えるほど答えのない問いに思えてきますね・・・。

 

この本では、やなせさんがアンパンマンに込めた正義への思いについて書かれています。

正義について書かれた本って聞くと堅苦しい感じがしますが、正義についてだけではなく、やなせさんが考えていることがざっくばらんに書かれています。

エッセイのような感じで読みやすかったです。

 

全部で4章あり

1章では正義について。

2章は「やなせさんの生い立ち」や「アンパンマンが生まれたときの話」。

3章、4章では、正義を行うとはどういうことなのか、人にできることって何だろう。というようなことが書かれています。

 

 

アンパンマンって結構奥が深い

ばいきんまんは、しょっちゅう色んなキャラに変身(変装?)して出てきます。

そのことについてこんな風に書かれていました。

 

例えばジャムおじさんに変身すると、一目でばいきんまんが変身していると分かるのに、みんなが「あ、ジャムおじさん」と騙されてしまう。

なんで分からないのか、作者のぼくが何回見ても不思議なくらいです。

アンパンマン側の人は人がいいのですね。そういうところが物語としての一種の面白さでもあるけれど、これは実は、現実の世界でも同じことがあるのです。

 

この後、現実世界にも「ばいきん」は生活の中にいるけれど、気が付かない。

一目見てすぐには分からない。

私たちの社会の中でも、詐欺など「なんであんなことで騙されるの?」という簡単なことで騙されたりする。

というふうに述べられています。

 

アンパンマン・・・深い・・・。

いや、ホント読めば読むほど、アンパンマンって結構奥深いんだな~って思います。

 

ロールパンナちゃんは、二重人格のキャラクターって知ってました?

私は、そんなにアンパンマンを今までちゃんと見たことなかったんで知りませんでした。

 悪人といえども、全部まっくろの悪人じゃない。善人にも悪い魂はある、悪い人間にも善良な部分はある、ただ悪いやつには悪い分量が多すぎるというだけで、全部まっくろじゃない。

 善良な方も全部真っ白ではありません。完全に善の人はいない。もしそういう人がいると、とても気持ちの悪い、付き合いきれない人になるはずです。

 ぼくは人間のそういう部分も書こうと思っています。その気持ちがキャラクターになったのがロールパンナです。

 

他にも、色々なキャラクターが生まれた背景などが書かれていて興味深かったです。

 

 

色んな事を、立ち止まって考えさせられた 

言葉1つ1つに重みがあって、なんだか考えさせられました。

戦争に行った人が命を語るのと、行っていない人が語るのでは全然重みが違いますよね。そういう感じ。

 

愛には、いさましさも含まれていて、勇気には、やさしさが含まれている。

 

「正義」ってなんだかかっこいいような、それでいて嘘くさいもののような。

私たちが生きてる世界は、白黒はっきりしているものの方が少なくて。

「正直者が損をする」ことなんか山ほどあって。

それでも、ここだって時に自分の思うように行動できる人になりたいなぁって思います。