のびたいむ

読書、育児、27歳のつぶやき…など雑記。

【書評】これが「日本の民主主義」 池上彰

 最近、池上彰さんの世界の見方シリーズにハマって色んな国のことについての本を読んでいたのですが、シリーズ制覇するとやっぱ日本のことが気になってくる…。

 

というわけで、買ったのがこちら。

 

 

 

私は本当に政治や経済のことはチンプンカンプンな人です。

最近はだいぶマシになったと思いますが、それでも「集団的自衛権って聞いたことはあるけど…」

憲法改正したら、えーっと戦争できるってこと?それは嫌だなぁ」

くらいの知識しかありません。

いや、知識とも呼べないか…。

 

そんな私でも読めました!

 

 

ざっくり内容

今議論されているテーマごとに、

どういう経緯で始まって、どんなことが起きたのか。

政府がどんな対応をしてきたか。

そして、どんな問題があるのか。

など詳しく丁寧に書かれています。

 

テーマごとに書かれているから、読みやすい!

今更人に聞けない〜って感じの基本的なとこから書かれていたので、分かりやすかったです。

 

ちなみに、テーマは以下の通り

第一章  日米安保条約から安保関連法まで

第二章  日本の食とTPP

第三章  日本の原発政策

第四章  税制の変遷と消費税

第五章  政治とメディア

第六章  五五年体制以後の連立政権

第七章  これからの日本の民主主義

 

 

目次だけ見ると「うげっ、難しそう」ってなるかもしれませんね。

実際私もそう思ったしー。

でも読んでみると、ニュースで取り上げられてることばっかだから「難しい」より「こういうことだったのか!」って感じでした。

 

とても全部を紹介するのは無理なんで、私が「わーお」って思ったとこだけかいつまんで紹介します。

 

 

小泉進次郎さん…やり手だー!(TPPに関連した話)

TPPを簡単に説明すると、TPPに参加してる国同士の輸出入に関しては関税をなくそーっていう話。

 

細かいことは置いといて、

2012年の衆議院選挙の時、自民党の選挙ポスターには「ウソつかない。TPP断固反対。ブレない。」と明記されていたらしい。

 

でも、選挙が終わったら安倍内閣が推進するTPPに反対しなくなっちゃいます。

 

おいおい、めっちゃウソついてるじゃんって当然なりますよね。

 

そこで、安倍首相が一つの仕掛けをします。

それが自民党の農林部会長に小泉進次郎議員を任命したこと。

 

選挙の公約に反して政府がTPPを受け入れたことに、全国の農業関係者は激怒しています。自民党農林部会長は、その怒りに向き合っていかなければなりません。強硬派に吊るし上げられて火だるまになることは明らかです。そこで小泉が立ち往生すれば、安倍首相としては、将来のライバルを潰すことができます。

一方、小泉がうまく対応すれば、安倍政権のTPPの方針が支持者から受け入れられた、と言うことができますから、これまた結構、というわけです。

 

 

おぉおー。策士ぃー。

そんな意図があって、小泉さんが農林部会長になったのかぁ。

小泉さん大変。ど、どうなったの?

 

小泉さんが就任してどうなったかというと、

小泉さんが各地の農協回る→女性職員キャーキャー(人気あるもんね)→農協幹部なんとなく文句つけにくい…

ってなっていき、結果TPP反対の声は抑えられたらしい。

 

しかも、小泉さんは農協の良くないとこをあぶり出して農協が大慌て。

自分達の防衛に必死で、自民党に対する抗議してる場合じゃねぇってなっていったらしい。

 

 

小泉さん…すげぇ。

なんか、人気なのも頷けるかも。

そんなことが起きてたのか…!

 

 

 

原発の再稼働は「世界一厳しい基準」とは言えない?

東日本大震災後、原発の再稼働については「新しい規制基準」ができて、それにクリアできたら稼働できるよ〜ってなってます。

 

でも、その新基準に関して、原子力規制委員会は『安全である』とは一言も言っていないらしい。

 

え?どゆこと?

 

原子力規制委員会は「我々は新しい基準に適合しているかを判断するだけで、安全かどうかを審査するわけではない」と言い切っています。

 

お、おいおい。

 

で、安倍さんはなんて言ってるかというと「原子力規制委員会が安全だと判断したから運転を再開する」

 

…ちょ、ちょっと…そんなんで大丈夫なんか?

いや、大丈夫じゃないな。

責任の所在どこにもない状態じゃね?

え、めっちゃ怖いんですけど。

 

 

日本にも政治からメディアへの干渉がある?

筆者の場合も、テレビ番組で政権の政策に対して客観的な解説をすると、すぐに政府の担当部局から「ご説明に上がりたい」と連絡がきます。もちろんこれは、内容を訂正しろ、とかいう「介入」ではありません。政府の立場を説明するから、その言い分を理解したうえで、将来気をつけて発言してください、ということなのです。

 

北朝鮮とか中国とか、メディアが国に監視されて、操作されて怖い国だなぁって思うけど日本はそうじゃないなんてどうして普通に思ってしまうんだろう。

 

そりゃ、比べればマシかもだけど、全ての情報が忖度されてないとは言い切れないよなぁと思いました。

こんな話聞いちゃうと、今自分達が触れている情報も偏ってるんじゃないかって思えてくる…

何も考えずに流れてくる情報だけを信用してたらダメだなーと改めて実感。

 

 

まとめ

政治に対して文句を言うのは簡単だけど、表面だけ見て色々文句言う人にはなりたくないなぁ。

でもそうならないためには、やっぱり自分の中に判断材料がないといけないわけで。

 

その判断材料を増やす一冊になりました。