のびたいむ

読書、育児、27歳のつぶやき…など雑記。

【書評】池上彰の世界の見方 中国・香港・台湾

中国のことってどれくらい知ってます?

 

私が思いつくのは…人が多い、工場が多い(人件費が安い)、PM2.5くらい。

あとは、爆買い、反日の人がいる?くらいのイメージ。

 

そんな私でもスラスラと読めたこの本っ!

 

 

池上彰さんの世界の見方シリーズ。

最近このシリーズにハマっているんですよねー。

 

なんでって、とにかく分かりやすい!

高校生に向けた授業を書籍化したものだから、知識が全然なくても読めちゃう。

そして、知らないことだらけ!驚くことだらけ!

 

へーって思ったところがありすぎて書ききれないので、特に印象に残ってる部分だけ紹介します。

 

 

中国の共産党、権力半端ねぇ

中国には8つの政党があるのですが、8つの政党全てが「自分たちは中国共産党の指導に従う」と党の規約で定めているらしい。

なんじゃそりゃ。

それって別の政党って言えるのか?

まぁ、つまり形式上はいくつかの党が存在するけど、事実上共産党独裁国家ってことらしい。 

 

この時点でビックリですが、更にビックリなことが、

憲法の上に共産党が存在している

ってこと。

 

日本は憲法が一番上にあって、その下にいろんな政治制度があって、三権分立(司法•立法•行政)になっています。

憲法はみんなが守らなきゃいけない大事なもので、そんな簡単に変えられないものって感じですよね。

 

でも、中国は中国の憲法の中に「中国共産党の指導に従う」って書いてある。

だから、共産党が自由に憲法を解釈して色々できちゃう。反対する勢力の人は逮捕されたりするし、軍隊だって共産党のものだから共産党の考えで動かせちゃう。

 

え?怖くない?最強じゃん。

しかも、教育機関やら大企業やらあらゆる所に共産党の人がいて、その人がイエスと言わないと物事が進まないらしい。

ナンテコッタ。

 

 

国が情報操作してる&ネットも監視されている

中国共産党は、自分たちに都合の悪い情報が国民に伝わらないようメディアも監視下においています。さらに、サイバーポリスという人たちがいて、ネット上も常に監視されているそうです。

 

中国国内では、海外の情報に自由にアクセスできません。だから、グーグルもフェイスブックも使えません。

なぜなら、ネットを自由に閲覧できると中国に批判的なニュースにも国民が触れられるようになってしまうから。

 

海外のアクセスを規制すれば、国内のシステムだけ監視すればいいですもんね。その方が監視しやすいし。ってことらしいです。

 

しかも、共産党の悪口が書かれたらすぐに削除される。何度も繰り返し悪口を書いた人は突然公安当局に連行されるらしい。

ネットに書かなくても、「共産党は間違っている、この国を変えなくては!」的なことを言った人はその瞬間『国家政権転覆扇動罪』で捕まってしまいます。

 

何も言えないじゃん!

北朝鮮はそういうイメージがあったけど中国もかなり締め付けられてるんだなぁと驚きました。

 

 

中国に都合の悪い歴史は教えない

中国で1989年に起きた『天安門事件

この事件をめっちゃ簡単に言うと、民主化運動をした若者たちに対し、中国が軍隊を出動させ多くの若者が殺害された事件。

中国の学校では、この事件が起きた理由をきちんと教えられていません。

共産党に反対する連中がいたけど、共産党がすぐやっつけた。くらいにしか教科書に載っていないらしい。

しかも、中国のネットで『天安門事件』を検索しても何もひっかからないようになっているらしく、6月4日に起きたから『6 4』とキーワードで入れても何も表示されないみたいです。

 

徹底的に情報コントロールしてますね。

 

天安門事件以降、共産党は教育の見直しをします。

「若者が共産党に逆らったのは、教育が悪かったからだ!もっと共産党が正しいことを教育しなくちゃ!」となります。

そこから、徹底的に『愛国教育』が行われます。

 

そこで中国共産党が利用したのが、日本軍に侵略されていた中国の歴史です。かつて中国は、日本の軍国主義に苦しめられた。日本のせいで中国国民はみな非常に貧しく、厳しい生活を送っていた。

 国民を守るため日本軍と戦い、中国から日本を追い出したのは共産党である。日本の侵略によって苦しんでいる人々を助けたのは、中国共産党である。だから、我々には中国を統治する政治的正当性があるのだ、という思想を徹底的に教え込むことにしました。

 実は、日本軍と最前線で戦ったのは国民党で、共産党は後方にいてあまり戦ってはいなかったのですが・・・。共産党は自分たちに都合のいいように歴史を偽造します。

 

共産党の素晴らしさを浸透させるためには、日本が中国にどれほど残虐なことをしたかを強調すればいいってことですね。

これが結果的に『反日』につながっているらしい。

 

 

他にも、中国建国の父「毛沢東」の政策は結構めちゃくちゃなものも多いです。失敗もたくさんあるし、それによってたくさん人が死んでる。

でも、そのことに関しても学校では都合の悪いことは教えていないらしい。

 

 歴史をちゃんと学んでいないので、中国の若者たちの中には毛沢東を尊敬している人も多いのです。

 ところが歴史を学ぶと建国の父であると同時に、むちゃくちゃな政策で国内を大混乱させたひどい指導者だという、もうひとつの面を知ることができます。しかし建国の父である毛沢東を否定することはできない。それが現在の中国です。

 

毛沢東の政策については、本に詳しく載ってます。

かなり衝撃的です。

 

教育のもつ力ってかなり大きいなって思います。

そんなことも教えてないの!?さすがに違和感ないか?って客観的にみたら思うけど、実際自分がその中にいたらどうなんだろう。

 

だって、今まで受けた歴史の授業に疑問なんてほとんど持ったことあります?

「へーそんなことがあったんだー」くらい。

しかも、ネットで調べても何も出てこない。周りが誰も正しい情報を持っていない状態だったら鵜呑みにしちゃうんじゃないかなぁ。

自分が今まで教えられてきた日本の歴史だって、絶対操作されてないって言いきれないよね?

 

 

まとめのような感想のようなもの

このシリーズを読んでいつも思うことが、自分の「当たり前」は世界の「当たり前」じゃないんだなぁってこと。

それから、身の回りの情報を全部鵜呑みにしてたらダメだなーって思わされます。

でも何が正しくて何が間違っているかなんてわからない。自分の中に判断材料がないとどうしようもないですよね。

その判断材料を蓄えるためには、やっぱり読書しかないのかな~と思います。

でも、本の内容だって鵜呑みにばっかしてたらダメで・・・ってわけ分からんくなってきた!

 

とにかく自分で考える力をつけたい!と強く思います。

池上彰さんの本は、色々考えさせられるから面白くて読んじゃうんだよなぁ。